2022年7月8日 / 最終更新日 : 2022年7月8日 jukuzen 塾全協通信

塾全協通信7月号（2022年）

※東通信が塾全協通信となりました

塾全協通信７月号を掲載いたします。
ご確認くださいませ。

以下一部抜粋

NPO塾全協令和4年度　全国総会

日時　：　2022年（令和4年）５月29日（日）　14時50分〜１５時３０分
場所　：　としま区民センター　　会議室４04
以下の議題が承認されました。
① 令和3年度事業報告承認の件
② 令和3年度決算報告承認の件
③ 令和４年度全国研修大会の件
④ 令和4年度事業計画の件
⑤ 令和4年度予算案の件
⑥ その他、会員よりの発議事項
ここで新たに決定された事項ですが、従来東西にわかれて発行されていたNPO塾全協の「通信」を今年度7月号より東西を合併して「塾全協通信」として発行させていただくことになりました。同時に東日本ブロックとして発行していた「塾全協新聞」も次年度より東西合同のものとして発行させていただくことになりました。会員の皆様の投稿をお待ちしております。直接塾に関係しないことでも歓迎です。

2022年度中高入試を考える会

日時：2022年（令和4年）5月29日（日）
16:00〜17:00
場所：としま区民センター（池袋）404号室
講師：（株）声の教育社営業部　部長代理　三谷潤一氏
参加者：約20名
レポーター：中村基和

《講演概要》　　（だ、である調に直してあります。）
中学入試
2014年のリーマンショックの時には42,800人だった首都圏の中学受験生が2022年は51,100人に増えている。
2018年に中学受験は増加傾向が顕著となり、異変が起きた。
・共学化だけでは人気に繋がらないが、大学附属校化や海外大学進学も視野に入れた新しいタイプの学校は応募者を増やしている。
・複数回入試を実施している人気校や中堅校では、回を追う毎に合格数が減り実倍率は上がるため、無謀なチャレンジを避ける傾向が強まっている。
去年、大変な人気を集めた男子校が日大豊山と獨協で、獨協は1クラス増となった。今年は京華が2クラス増で佼成学園、聖学院も人気が上がっている。男子校というだけでブランド化の様相を帯びている。
ここ3年くらい、合格偏差値があまり高くない学校の過去問題集で品切れ品薄が続出。それも入試直前ではなく10月・11月に無くなるケースが多い。一方、難関校の品切れは限られていて安全志向の強さがうかがえる。
実現しているとは言い難いものの大学入試回改革への対応力は公立より私立のほうが高い、と思われていることや、東京23区内の私立大学の定員厳正化政策による難化傾向も大学附属校をはじめとした私立人気に繋がった。定員厳正化は繰上合格の多さが家計を苦しめたこともあって緩和されるが、コロナ対応のきめ細かさも私立人気に繋がっている。偏差値の高くない学校で人気を集めたケースでは、コロナ禍にもかかわらず学校に足を運べたことが評価された点も見逃せない。
1月入試で30％も応募者を増やした埼玉では東京からＪＲで通える学校の増加が目立った。
〇今後の動き
日本学園が2026年から明治大学付属世田谷に校名変更・男子校から共学化
目黒星美学園がサレジアン国際学園世田谷に校名変更・女子校から共学化
東京女子学園が芝国際に校名変更・女子校から共学化
流通経済大学柏が中学を開校
高校入試０
公立の過去問題集は最終的に品切れたが、私立は12月時点で前年比を2％弱、下回った。
埼玉では公私立問わず過去問題集を複数購入してくれる受験生が多いのだが、私立単願でほぼ合格が決まると退塾し過去問も買わないというケースがちらほら出てきている、と埼玉の塾の先生からお聞きした。
女子校難関校の豊島岡女子学園が高校募集を停止したが、その影響が他の女子校に及んでいるように見えなかった。豊島岡はかつて浦和一女や川越女子の併願校として優秀な生徒を集めていたが、県内私立女子校は全て応募者を減らしていた。人口が増えている年であるにもかかわらずの減少、埼玉の女子校神話はこのまま崩壊するのか？
都内では女子校から共学化した中堅校が大変な人気になり、定員を大幅に超過するところがあった。
全体的な希望調査では通信制人気の上昇と全日制人気の低下が目立つ。通信制は不登校生の受け皿というイメージが強かったが、「好きなことを好きなだけできる学校」というプラスイメージが浸透している。公立の底辺校より通信制を選ぶ成績下位層の増加が公立高校の定員割れ・欠員募集数の増加を呼んでいる。
都立高校では普通科の男女別定員格差の是正が報道されたが、その割には都立の応募者数が男子ほど女子は増えなかった。都立は女子に嫌われたかもしれない。
〇今後の動き
自由ヶ丘学園→男子校から共学化
明治大学付属中野→推薦入試開始
日本音楽→女子校から共学化、品川学藝に校名変更
東京女子学園→女子校から共学化、芝国際に校名変更
蒲田女子→2024年より共学化、羽田国際に校名変更
都立白鷗→高校募集停止、都内中高一貫校はすべて中学募集のみに