2022年5月6日 / 最終更新日 : 2022年5月6日 jukuzen お知らせ

塾全協東通信「2022年5月号」を追加いたしました

2022年5月号を掲載いたしました。御覧くださいませ。

–以下一部抜粋–

ラインとユーチューブは亡国兵器なり

NPO塾全協顧問　沼田広慶

今、日本の中学生と高校生のほとんどは一日の大半をラインと共に過ごしている。目が覚めてもライン、食事をしていてもトイレに入っても通学中も授業中もランチチタイムも頭はラインで一杯だ。放課後は部活中も下校中も夕飯の時も風呂に入っている時も宿題をやっている時も寝る時もラインは片時も頭から離れない。寝ていてもラインの夢を見るのではと思われる。勉強にも食事にも一日の全ての活動はラインと共にあり、ラインに支配されている。ラインが気になって仕方がない、ライン依存症は確実に増えている。近年、中学生や高校生の自ら考える力は急速に落ちている。危機である。私はラインに大きな原因があると見ている。最近では小学生もスマフォ片手に生活する者が増えている。日本の将来は危うい。
小学生の保護者から相談があった。家にいる時は一日中ユーチューブにくぎ付けで、放っておけばいつまでも飲まず食わず話さずだという。どうしたらよいかと。まずはスマフォを取り上げることが先決だと話すと、何回もやろうとしたがその都度家は戦場と化し、命の危険を感じたという。暴れ方が半端でなく、自殺するか親を殺すか、さもなくば自暴自棄になって無差別殺人を犯すのではと恐ろしくなって取り上げることを断念したという。中学高校生もユーチューブは生活に、いや生きるのに欠かせない道具となっている。もはや正気の沙汰ではない。どうしてこういう子供たちが増えてしまったのか。原因は色々あろうが、もはや現状は止められない。
私は塾生たちにラインとユーチューブをやったら、その分本を読んでくれと頼んでいる。１時間やったら1時間本を読めと。しかし、空しい抵抗かもしれない。一部の塾生は健気にも努力しているようだが、大半は馬耳東風である。
ラインもユーチューブも思考力と知的判断力を失わせる悪魔の兵器である。亡国の兵器である。法をもって18歳未満の利用を制限できないだろうか。憂国の思いが募る今日この頃である。国破れてスマフォあり。