塾全協東通信「8-9月号」を追加いたしました

塾全協東通信のページに

2021年8-9月号を掲載いたしました。御覧くださいませ。

 

以下、一部抜粋

 

動画コンテンツ くらべてみたら こうなった!

私塾ネット関東、NPO塾全協東日本ブロック
*春の合同研修会*

日時:2021年6月20日(日)13:30〜17:00
場所:お茶の水ワイム貸会議室及びWeb上(Zoom)
参加企業:(株)UNIVATION、(株)育伸社、(株)好学出版、(株)エデュケーショナルネットワーク、(株)日本教材出版、教育開発出版(株) の6社
レポーター:中村基和

 

① (株)UNIVATION

学習塾ユニバースクールという塾を2015年神奈川県川崎市宮崎台に立ち上げたが、大手はほとんどそろっている地域で生徒数も増えていれば塾も」増えている。
2015年電子黒板・一斉授業を始める。2016年、理科社会がどうしても手薄になってしまうので、理科社会は映像授業をライブ授業に切り替えた。2017年、5科目を映像授業に切り替えた。この頃にタブレットを用意した。2018年、全科目タブレット学習に切り替えた。

こんなに世の中が変化し便利になったのに、塾の授業スタイルは自分の子ども時代と代わり映えがない。これってちょっとどうなのかなぁと思うようになった。未来を生きるのは子ども達なので、未来を生きる子ども達のために自分たちが変わっていかなければならないと思った。
塾は(左の写真の様に)iPadを40台揃え、いつでも使用できる状態になっている。
2021年は全科目タブレット一斉授業で、中心にUniver Plus、その他Eトレ、Study Plus、ENAGEEDを使用する。授業料は左下の写真のとおり。スタンダードクラスは宿題を出さないで塾でやらせる方式なので、塾に来る回数が多くなる。全収入における費用、利益の割合は右下のグラフの通り。

ICT教材で成績が上がりますかとよく訊かれるが、正直言って先生次第。 集客につながるかどうかも先生次第。では、何がプラスかというと塾力アップである。ユニバースクールがUniver Plusを使うことによってよりユニバースクールラスクなる。

塾の主な仕事は左の通りであるが、コミュニケーションの中に更にキャリア教育を入れている。「教えること」はYouTubeなどでどんどんタダになってきている。授業で教えることか価値を持っているかどうかは難しくなってきている。教えることはどれでも同じことになっていると考えている。コミュニケーションにこそ塾の価値があり、差別化に繋がると思っている。今後は学習塾を新たな「居場所」にしたいと思っている。
授業の流れは、イントロ授業(10分〜15分)―シャッフルで問題演習(5分〜10分)―確認テスト(5分〜10分)ー採点(2点)。採点者はその場にいる塾の先生以外、隣にいる生徒も選ぶことも出来、交換採点をしている様な実感を得ることが出来る。

 

②(株)育伸社 《動画サービスのご提案》

師の予習用として使って貰っていることが多い。授業の質を一定に保って貰うことが狙いだということが多かった。

iワーク。先生の授業があって、そのお手伝いとして動画がある。動画で全てが解決するものではない。
料金は次の表の通り。


理社の時間がとれないということが多いので、動画が役に立つ。例えば社会の地理とか理科の力の合成。

国語の専門の先生が少なく、○×だけをつけて終わってしまうことがあるので、国語の動画も用意している。
(最後に)実際に先生の授業があって、お子さんと向き合って問題を解くことが大事だと思っているので、紙の教材がなくなるとは思っていないし、必要なものだと思っている。そう言った点を中心に動画もこれから作っていこうと思っている。

 

③(株)好学出版 《映像コンテンツ 効果的な活用法のご提案》

「映像新ワーク、映像ウィニングを4月から発売している。
映像授業は使われる先生のお考え次第で上手くいくかいかないか決まる。
学習塾を経営するにあたり次のような課題が出て来る
●講師(アルバイト)募集に苦労している。(塾長の望むような質の講師が集まらない)
●提供するサービスの質の均質化を図りたい。
●受講教科を増やし生徒単価を高めたいが、現場講師の手が足りない。
●定期テスト対策をより充実させたい。
このような悩みを解決する手助けとして映像コンテンツを作成したが、あくまでも先生次第だと思う。
映像新ワークの英語と国語は準拠対応。関東地方のある個別指導塾での導入例↓

この塾では先生の役割は授業を教えることから学習進捗管理へと転換し、映像を見ただけでは分からなかったところをフォローアップする形で、チューターというような形で先生が教室にいらっしゃる形になる。更に映像を見終わった後にしっかり学習が定着されているかというところを確認するために「確認テスト」を使用している。

*会場からの質問、「映像に先生は出てこないのか?」にたいして、「以前は先生を出していたが、そうするとどうしても先生の見た目の方に注意が行ってしまうにで、先生が見えないようにした。」

 

④ (株)エデュケーショナルネットワーク

《オプティマスタディ(トータル学習支援システム)》
・定期テストプログラム。
・苦手対策プリグラム。↓例

 

⑤ (株)日本教材出版 《Active Study 映像授業のご案内》

中学生向けの独自教材で、4技能に対応して行く狙い。

 

以上、あくまでも先生次第というのが多くの意見でした。また、講師の役割が、授業を教えることから学習管理やコミュニケーションに変わっていくという見方が目立ちました。産業革命のときのように機械が発達したため熟練工が職を失うというような事態が塾業界でも起きるのでしょうか。

コメントを残す